Research for
Algorithm-Formed Kimono

01: 雛形本

江戸~明治時代の小袖(着物)の模様・意匠の見本であり、呉服商の注文図案帖のこと。1666年刊『御ひいながた』の後、以降約160年間に約200種が刊行された。そのほとんどは墨一色の木版刷で、書名・序文・1項1図の小袖図+刊記から成る。(各小袖図には通し番号と余白に模様名,地名,地質,工法が記される)

02: 風体

身分や職業をうかがわせるような外見上のようす。身なり。ふうたい。

03: ジェネレーティブAI

学習したデータから(学習に紐付いた)新たなデータや情報を生成するAI

04: プロンプト

ユーザーがAIに対して入力する指示情報。生成AIが「魔法」のように様々なコンテンツを生成するため「呪文」と呼ばれることもある

05: 反物

和服1着分の用布に合わせて織られた布の総称。標準規格は巾約37cm/長さ約12m50cm程度。

06: おくみ

和服の前身頃が重なり合う打ち合わせ部分に備える半幅(約15cm)の布部分。

07: 着物の形状

“序”では4種類の着物の形状を採用。袖が短く袖口が留まっている“留袖”、振りが長い袖を持つ“振袖”(※参考画像)、くつろぎ着を起源とする“浴衣”、大型の寝具として使用された“夜着”。当時の“気風”が持つ階級や性別の区分ごとに代表されるそれぞれの着物の形状を踏襲。

08: 地球環境に配慮したファブリック

モリリン社が開発した地球環境に配慮した機能素材、6種類の生地を採用。科学技術を用いて半永久消臭を実現した“DEO”、綿の情緒性とポリエステルの機能性を備えた“HYBRID COTT”、耐久性と環境配慮を実現した3層素材“SHELL”、モイスチャーマネジメント機能を持つ“AIR”、汗や湿気から熱エネルギーを生み出す“COZMIX”、色落ちしない耐久性に優れた“EDDY”。環境に向き合いながら快適な“Unknown-Haori”を実現する。

09: プリンター

長年に渡りプリント事業を展開するプラザクリエイトと連携。小ロット対応が可能な高品質なオンデマンドプリンターを採用し、最新技術を駆使した環境負荷の少ないプリントを実現。

10: ちょうどいいパターン

使用する生地の尺規格において、身体に最適化する寸法を実現するための用尺と(環境に最適化する)廃棄率を低減するための用尺をシミュレーション。自身に最適化する寸法を選ぶことが同じ生地を使用する他者に影響を及ぼすことを可視化。美しさの在り方そのものを提議するパターンメイキング。